支払いサイトが120日の売掛債権はファクタリング可能?支払いサイト毎の手数料の差を比較

支払いサイトが120日の売掛債権はファクタリング可能?支払いサイト毎の手数料の差を比較 基礎知識

支払いサイトとは?

支払いサイトとは

初めてサイトと聞いた人は、インターネットのウェブサイトに関するサイトを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
ファクタリングにおける支払いサイトとは、商品を納品した後に売掛金が支払われるまでの期間を表わします。

支払いサイトの期間によって、ファクタリングの条件が異なりますが、ファクタリング会社と話し合いによって契約が決まります。ファクタリング サイトとは

また下請け業者に支払う代金については、最大で60日までに支払うことが法律で定められています。

しかもこの60日とは、商品やサービスの納品・給付を受けた日から起算して60日です。

60日サイトのように「締め日から60日」ではないので注意しましょう。

下請け側は発注側に比べるとどうしても不利な立場になりやすく、支払いまでの期間が長すぎると代金を回収するまでの資金繰りが苦しくなります。

そのため、下請け業者を保護する法律(下請代金支払遅延等防止法)により、支払いをなるべく早く済ませるルールが設けられているのです。下請法とは?

支払いサイトの期間について

支払いサイトには30日・60日・90日などがあり、例えば30日であれば「締め日から代金の支払いまでの期間が30日」という意味です。
(さらに具体的な例を挙げますと、当月末締め30日サイトであった場合、4/20に行った取引の代金は、5月末日に支払われるということになります。)

多くの中小企業が30日の支払いサイトを採用しておりますが、大手企業や大口取引が多い業種の場合、60日や90日を採用していることもあります。

このように締め日から売掛金が支払われるまでの日数が短いと「支払いサイトが短い」と言われます。逆に締め日から支払われるまでの日数が長いと「支払いサイトが長い」と呼ばれるため、覚えておくと便利です。

支払いサイトによるファクタリング手数料の増減

支払いサイトの違いはファクタリング取引にも影響を与えます。
例えば、支払いサイトが長くなればなるほど債務不履行のリスクが高くなってしまう(倒産のリスクが高くなる)ためファクタリング手数料は高くなります。

支払いサイトが長い取引ほどキャッシュフローが苦しくなりやすく、ファクタリングは高いパフォーマンスを発揮しますが、調達コストが見合っているのか・高い手数料を支払ってまでファクタリングをするべきなのかをしっかりと見定める必要があるでしょう。

なお、例外として、上場企業や公共団体のようにそもそも未回収リスクが低い等の事情がある場合には、支払いサイトが長くても手数料が少なくて済むことがあります。

支払いサイトの手数料は、一般的に「売上金×割引率÷日数」で計算されるため、必然的に支払いサイトが長いと手数料の金額も高くなる傾向にあります。
支払いサイトの期間が60日の場合の条件や売掛サイト 計算式を用いて手数料を計算していきましょう。
ファクタリングにおける手数料に相場について

60日サイト

60日サイトは、月末締め翌々月払いに支払われる条件です。一般的にはファクタリングを活用する人が多く利用する条件でしょう。
手数料の計算を5%、10%とそれぞれ解説しながら計算していきます。
・売掛金1000万円
・5%の手数料
上記の条件で計算すると、(1000万円×5%÷365日)×60日=82,192円となり、手元に入ってくる金額は、1000万円-82,192円=9,917,808円となります。

・売掛金1000万円
・10%の手数料
上記の条件で計算すると、(1000万円×10%÷365日)×60日=164,384円となり、手元に入ってくる金額は、1000万円-164,384円=9,835,616円となります。手数料だけでも15万円を超えてしまいます。
続いて90日サイトを見ていきましょう。

90日サイト

90日サイトは月末締めとすると3か月後に支払われる条件です。60日サイトの差と共に計算していきましょう。
条件は上記の60日サイトと同じで計算していきます。
・売掛金1000万円
・5%の手数料
(1000万円×5%÷365日)×90日=123,288円となり、手元に入ってくる金額は、1000万円-123,288円=9,876,712円となります。
60日サイトで5%の手数料のときと比較して、約4万円多く手数料を払うことになり、手元に入ってくる現金が減ります。

・売掛金1000万円
・10%の手数料
(1000万円×10%÷365日)×90日=246,575円となり、手元に入ってくる金額は、1000万円-246,575円=9,753,425円となります。
60日サイトと比較すると、約8万円多く手数料が必要となります。

最後に一番長い120日サイトを計算していきましょう。

120日サイト

ファクタリングの中でも長期となるファクタリング サイト 120日は、現金が支払われるまで期間が長く、手数料も高くなる傾向にあるため極力避けた方がよいでしょう。
具体的にいくらぐらいの手数料がかかってくるのかを計算します。
・売掛金1000万円
・5%の手数料
(1000万円×5%÷365日)×120日=164,384円となり、手元に入ってくる金額は、1000万円-164,384円=9,835,616円となります。
60日サイトの10%のときと同等の手数料となります。

・売掛金1000万円
・10%の手数料
上記の条件で計算すると、(1000万円×10%÷365日)×120日=328,767円となり、手元に入ってくる金額は、1000万円-328,767円=9,671,233円となります。手数料だけでも32万円を超えてしまいます。

支払いサイトの期間が長くなればなるほど、%が上がれば上がるほど手数料が多くなることが立証されました。

120日サイトは現金化しない方が良い2つの理由

120日サイトの売掛債権を、ファクタリングした場合の入金額について紹介してきました。

よほどの理由がない限り、120日サイトの売掛債権はファクタリングに使用すべきでは無いでしょう。

ファクタリングに使用しない方が良い理由は、2つあります。

  1. 入金額が少なくなるから
  2. 資金繰りが後から悪化するから

上記2つの理由について、詳しく紹介していきましょう。

120日サイトの売掛債権をファクタリングに使用しようとお考えであれば、一度チェックしてみてください。

手数料が高く入金額が少なくなるから

1つ目の理由は、前途している通り「入金額が少なくなるから」です。

支払いサイトが長いと、ファクタリング会社は未回収リスクが高くなると予測しています。

  • 120日間の間に、景気が悪くなるかもしれない
  • 120日間の間に、売掛先が倒産するかもしれない
  • 120日間の間に、自然災害が起きて回収できなくなるかもしれない

支払いサイトが短ければ、上記のリスクは少なくなります。そのため、支払いサイトが短ければ割引率も安く抑えることが可能です。

支払いサイトが長ければ長いほど、日割り換算でプラスされる割引率が高くなります。

資金調達にかかるコストを安く抑えたいとお考えであれば、支払いサイトの短い売掛債権を使用するようにしましょう。

資金繰りが後から悪化するから

2つ目の理由は、資金繰りが後から悪化するからです。

ファクタリングを利用すれば、一時的には資金が潤います。しかし売掛債権を期日を前倒ししているため、期日に入金されるお金は無くなってしまうのです。

ファクタリング後の資金繰りを計画的に経てておかないと、悪化する可能性も十分あります。

120日サイトの請求書より注文書をそのまま買取?注文書ファクタリングとは

支払いサイト関係なし!優良ファクタリング会社4選

支払いサイトに関わらず、しっかり対応してくれるファクタリング会社が知りたい。

上記のように、対応力が高いファクタリング会社をお探しですよね。

今回は、対応力の高いファクタリング会社を4社紹介します。

アクセルファクター

アクセルファクター

ファクタリングするならまずはじめに

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売掛債権の売却を考えているならまずはじめに利用しておきたいファクタリング業者です。

アクセルファクターの詳しい記事はこちら

アクセルファクター基本情報

即金可能額 1億円
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ベストファクター

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ネット完結で超お手軽に請求書を買取

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ベストファクターの詳しい記事はこちら

ベストファクター基本情報

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プロテクトワンの詳しい記事はこちら

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事業資金エージェント

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事業資金エージェントの詳しい記事はこちら

基本情報

即金可能額 20万円〜2億円
入金まで 最短3時間
買取手数料 1.5%〜20%

自分の会社の資金繰りの確認方法

自分の会社の資金繰りを確認するためには、まずはどこにどれだけ資金が使われているかを知る必要があります。無駄はないか、省けるところはないか、コスト削減するためにはどうすれば可能かなど見直すことで現状を把握できます。
そのほかの資金繰りの確認方法を見ていきましょう。

売掛金回転期間

売掛金回転期間は、売掛債権回転期間とも呼ばれ、商品やサービスを提供してから現金を受け取るまでにかかっている月数や日数を表わすものです。
月数の売掛金回転期間を表わす計算方法は、「期末売掛金÷1年の売上額÷12」で現金を回収するまでにかかる月数を計算することができます。

月数を計算することができたら、自分と同じ業種で比較してみましょう。業種によって差があるため、一概には言えませんが近い業種と比較することである程度自分の会社の売掛金回転期間が長いのか短いのかを理解することができます。
ほかにも売掛金回転期間を比較する方法をご紹介していきます。

過去の売掛金回転期間と比較する

過去の売掛金回転期間と比較して、差があるのかどうかを確認することで資金繰りの改善に期待できます。過去より売掛金回転期間が長くなっているのであれば、過去から現在にかけて変化したことで悪化している可能性があります。
たとえば、商品を変更した、サービス提供のやり方を変えたなど、変化した内容を見つけ売掛金回転期間が短縮できるよう改善していきましょう。

また、資金繰り改善の1つとして、机や車など使っていないものを売ることで資産に変えることができます。会社内の必要のない経費を削れる部分を探しましょう。

キャッシュフローの重要性はこちら

Q&A

Q.支払いサイトの最長は?
A.支払いサイトは基本的に下請け業社への支払いとして60日までというのが法律によって決められています。
Q.支払いサイトの決め方は?
A.入金と支払いのバランスを考えて支払いサイトを決定します。 支払いサイトは「代金を受け取る側」からすれば、短い方が有利とされ、逆に、仕入れ側「代金を支払う側」の場合は、長い方が有利となります。そのため双方の都合を加味しバランスよく決めましょう。
Q.支払いサイトの延長リスクは?
A.支払いサイトをあまりに長く設定してしまうと、それだけ取引先への負担が増すことになります。 相手にしてみれば、売上が発生しているのに長い間現金が回収できない状態となり、会社の資金繰りが苦しくなります。
Q.支払サイトは長いほうがよい?
A.自社が支払う側ならば長ければ長いほど資金繰りがしやすくはなりますが、売掛先からなるべく短い方が良いので、支払う側、受け取る側で感覚は異なります。
Q.支払いサイトの普通は?
A.支払いサイトのうちもっとも一般的な長さは「月末締め翌月末払い(30日サイト)」です。

その次に多いのが、「月末締め翌々月末払い(60日サイト)」です。

ファクタリン利用における支払いサイトの関係性まとめ

支払いサイトとファクタリングの条件は密接に関係しており、特に手数料に関しては手取り額に大きな影響を及ぼします。
上記の例で考えますと、支払いサイト60日・120日でファクタリング手数料10%の場合、16万円以上の差が生まれる計算です。

このように、支払いサイトが長ければ長いほど手数料は大きくなり、入金額が下がっていってしまうため、複数の売掛債権をお持ちであれば支払いサイトが短いものからファクタリングすることをお勧めいたします。
また、ファクタリングを想定し、取引先との契約時点で支払いサイトを短くしてもらうように交渉するのも一つの手です。
支払いサイトの短縮はファクタリング時のコストが小さくなると共に、キャッシュフローの悪化を防ぐことに繋がります。
様々な視点から起こり得る事態を想定し、リスクヘッジに努めましょう。

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