2023年最新の建設業におすすめしたい資金調達方法!
建設会社を経営していく上で、必ず経営者が直面する課題が資金繰りです。新規事業を立ち上げるにしても、事業規模を拡大するにしても、手持ちの資金がなければ先には進めませんよね。
会社の経営を安定化させ、さらに投資によって成長させるためにも、有効な資金調達方法を考えなければなりません。そこで今回は経営する方が頭を悩ませる、建設業の資金調達の方法について、難しい理由や課題の解決方法、おすすめの資金調達手段などについて詳しく解説していきます。
建設業の資金調達の重要性と特徴
まず最初に建設業の資金調達がいかに重要かとその特徴を考えてみましょう。建設業界は以下のような特徴があり資金繰りにおける課題が発生しやすい素地があります。
・工事1件ごとにかかる金額が高額
・工事完成まで売上が立たないケースが多く工期も長い
・材料費や人件費、外注費など支払いが先行しやすい
上記の特徴から先行して資金が必要になるケースが非常に多く、特に大規模工事になるとある程度手持ち資金がないと受注自体が難しくなります。その為、建設業経営において資金調達は事業の運営拡大において非常に重要になってくるのです。
そもそも建設業は、工事の受注件数が増加するほど資金繰りが困難になる業界です。なぜなら、建設業界で慣例的に行われている取引の形式が、立て替えによって行われているからです。工事代金は、契約によっては竣工後というケースが少なくありません。
ごくまれに着工時や工事の進捗度合いに応じて、中間金という形で入金される契約もありますが、基本的には所有している自己資金を利用して工事が進められます。
そのため、工事の受注件数が増えれば増えるほど資金繰りが難しくなるわけですが、建設業界は工期通りに工事が進行することも難しく、追加工事が発生したり、工期が延びてしまうこともたびたびあります。
建設業者にオススメの資金調達(ステージ別)
それでは建設業者にオススメの資金調達方法をご紹介していきます。少しでも良い条件(低金利・無担保無保証・長期借入)で資金調達をするためには、会社ごとの事業ステージと信用力に合わせた適切な借入先の選定が非常に重要になります。まずは会社の事業ステージ別に絶対に抑えておきたい資金調達方法をご紹介します。
創業期のオススメは日本政策金融公庫
まず創業期に絶対に活用したいのが「日本政策金融公庫」の新創業融資制度です。日本政策金融公庫は政府系の金融機関で様々な融資が用意されていますが、特に創業融資は創業後すぐの会社でも低金利(1.5~3.0%)・無担保無保証で融資を取りやすい特徴があります。信用力が低く民間の金融機関から相手にされにくい創業間もない経営者の強い味方です。
またこの創業融資制度は建設業者と非常に相性が良いのもオススメの理由です。日本政策金融公庫は融資時に、創業する事業の「経験」を重視します。建設業で独立しようとされる方は必ずある程度の「下積み」を経験されているはずですのでその点を評価してもらいやすいです。
【安定期】一般社団法人 全国信用保証協会連合会「信用保証制度」
建設業を立ち上げて、ある程度の実績ができ、経営が安定期に差し掛かった企業におすすめの資金調達方法は、一般社団法人 全国信用保証協会連合会の「信用保証制度」を利用した融資です。
この信用保証制度は、全国にある公的な機関の信用保証協会から「信用保証」をもらうことで、金融機関から融資が受けやすくなるといったものになります。
なお、融資を受けようとする企業は、信用保証協会に保証料を支払い、万が一返済できなくなった場合には保証協会が金融機関に支払いを肩代わりする「代位弁済」という約束を行います。そのため、金融機関もその企業へ融資しやすくなるといった仕組みです。
この信用保証制度を活用するメリットは、地方銀行や信用金庫へのコネクションができるという点にあります。今後、プロパー融資を受ける際にも有利になりますので、まずは信用保証制度の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
【最終目標】各種金融機関「プロパー融資」
信用保証制度を活用して各種金融機関とのつながりが形成されたら、最終目標として「プロパー融資」を目指します。
プロパー融資とは、民間の各種金融機関が信用保証を必要とせずに直接融資を行うものになります。当然、建設業を営む企業としてはプロパー融資を目指すべきなのですが、金融機関の担当者によってはプロパー融資をなかなか打診してくれないケースもあります。もし経営破綻などが起こってしまったら不良債権となってしまうため、担当者も慎重にならざるを得ないからです。
そのため、これまで返済をしっかりと行い、安定経営を続けて実績づくりをしておかなければなりません。そういった積み重ねが評価されるのがプロパー融資であり、その金融機関に対して何年も取引があって、赤字も掲載されていないのであれば、プロパー融資の打診を持ちかけてみてもいいでしょう。
建設業の資金繰りの悩みにはファクタリングがオススメ
ファクタリングとは、企業が保有する売掛債権などを期日前に買い取ってもらうサービスで、その際に一定の手数料が発生します。なお、法律上は債権の売買契約(譲渡)となります。
ファクタリングを利用することで、債権を早く資金化することができ、しかも審査は売掛先の信用力を見ることになるため、自社の信用力が低くても利用できます。融資よりも資金調達のハードルが高いのがメリットです。
ただ、新型コロナウイルスの感染が広がり、企業の資金調達も様相を変えているのが現状です。特に、コロナ対応という金利ゼロの融資(日本政策金融公庫「新型コロナ対策資本性劣後ローン」など)も登場しています。無担保無利子なので、こちらの資金調達に切り替えている建設業者も少なくありません。
元請会社の倒産リスクが回避できる
多くのファクタリングサービスには償還請求権がありません。
償還請求権とは
ファクタリングサービスにおいては、ファクタリング会社が買い取った債権が回収不可能となった場合に、債権の債務者(=取引先<売掛先>)ではなく債権を売却した人(=ファクタリングの利用者)に償還を求める権利のこと
つまり、たとえ取引先が倒産したとしても売上を失うことがないのです。
これに伴い、建設業の方の多くが抱える資金繰りの悩みである「連鎖倒産」を防ぐことができます。
融資より速く資金調達が可能
融資を受ける場合、資金調達までにひと月ほどの時間がかかることが一般的です。
ファクタリングでは、最短即日で資金調達が可能でありすぐに資金を手に入れることができます。
融資より審査に通りやすい
ファクタリングの審査では、資金調達をしようとしている会社の信用度ではなく
売掛先の信用度を基に審査を行います。
そのため、たとえ自社の経営状態が悪くとも、他の手段よりも審査に通りやすくなっているのです。
企業価値が落ちない
ファクタリングとは、自社が保有している売上債権をファクタリング会社へ早期売却することで現金を得る資金調達の方法です。
会計上では資産の部への計上売掛金が減るのみで、
ファクタリングで調達した資金が負債に計上されることはありません。
そのため、外部の人から見ても負債が大きくならず、企業評価を落とすことなく資金を調達できるのです。
下請債権保全支援事業の存在
国土交通省では平成22年3月1日から下請債権保全支援事業というものを始めました。
下請建設企業又は資材業者の方が元請建設企業に対して有する債権(手形を含む。)について、ファクタリング会社が支払保証を行うことにより、下請建設企業等の債権保全を支援します。
つまり、ファクタリングの利用料の一部を国が支払ってくれるという制度になっています。
このような制度の知識も頭に入れてファクタリングでの資金調達を検討すると良いでしょう。
建設業に人気のファクタリング会社ランキングTOP6!
1位 けんせつくん
ファクタリング会社を利用する業種が多いことがわかることの一つに建設業に特化した建設業専門のファクタリング会社が存在します。
けんせつくんは建設業に特化したファクタリング会社のため他の業種の方は利用することができません。
けんせつくんは建設業の資金繰りに対して知り尽くしており、利用しやすく、顧客に寄り添ったサービスを提供してくれます。もちろんけんせつくん 評判は建設業の方から多くの支持を受けています。建設くん ファクタリングのメリットを少しだけ紹介します。
けんせつくんのメリット
- 最短2時間で入金
- 個人事業主利用可能
- 最低・最高利用可能額の設定がない
- 注文書も買取可能
- 土日も利用可能
- 電話・メール・LINEで問い合わせ可能
- 審査・必要書類が建築業向け
建設業に特化したファクタリング会社「けんせつくん」が気になった方はこちらの「けんせつくんとは?」をクリック!
2位 ビートレーディング
注文書買取で建設業の資金調達を早期に改善!
ビートレーディングは、ファクタリング業務をはじめ、資金調達に関するコンサルタント業務・経営再建事業など、様々な経営支援を行っている会社です。
経営再建のプロ集団がファクタリングサービスを行っているという安心感は絶大です!
現金化まで最短即日対応しており、手数料も5%〜と業界最低水準です。
公式サイトにも建設業に特化していると記載があります。さらに建設業でよく利用する注文書を買取りしてもらえるので、請求書よりも1〜3ヶ月ほど早く資金調達が可能です。
基本情報
即金可能額 | 〜1億円 |
入金まで | 最短即日 |
買取手数料 | 5%〜 |
3位 MSFJ
成功者に選ばれるファクタリング会社MSFJ
公式サイトに建設業のコラムを多数掲載!建設業の債権を得意としていると豪語しています。
MSFJでは選べる3つのプランから自分にあったプランを選択できます!プランごとに特徴が分かれており以下の通りとなっています。
- クイックプラン・・限度額100万円まで 手数料3.8%~ 審査スピード 1営業日
- プレミアムプラン・・限度額 5,000万円まで 最低手数料 1.8%~ 審査スピード 最短1営業日
- 個人事業主プラン・・限度額 10万円~500万円まで 最低手数料 3.8%~9.8% 審査スピード 最短当日振込
4位 トップマネジメント
実績は45000件以上!安心のサービス
トップマネジメントでは安全なオンラインファクタリングサービスを利用できます。
そのため全国どこの企業様も利用することが可能です。
また豊富な資金力が売りで最大買取金額は3億円となり小さな資金需要から大きなものまで幅広い対応をしてくれます。
またプラン設定も豊富に揃えているため、利用者の状況にあった様々なファクタリングサービスを受けることが可能になっています。
初めての方から現在、他社を利用中の方までおすすめです。
基本情報
即金可能額 | 30万円〜3億円 |
入金まで | 最短即日 |
買取手数料 | 2者間3者間ともに3.5〜12.5% |
5位 QuQuMo(ククモ)
利用者の約3割が建設業の事業者
QuQuMoは優良ファクタリング会社のアクティブサポートが運営しているオンライン型ファクタリングサービスの先駆け的存在です。
手数料は1%〜利用でき、入金スピードも申し込みから最短2時間で入金されるなどトップクラスのサービスを提供しています。
さらにオンライン契約で対面不要なのでいつでも気軽に申し込むことができます。
一位になる実力はあるのですが、今回は営業時間が一位よりも短いため総合的に判断し、2位に輝きました。
基本情報
即金可能額 | 上限なし |
入金まで | 最短2時間 |
買取手数料 | 1.0%〜20% |
6位 アクセルファクター
公式サイト内で建設業と相性が良いと豪語!
アクセルファクターの「買取上限は1億円」なのでまとまった資金が必要な時も安心です。「審査通過率も90%以上」と非常に高いため多くの中小企業・個人事業主から支持されています。
買取代金は「最短即日で振り込まれる」ので、スグに資金が必要な経営者にとって非常に利便性が高くなっています。「手数料はわずか2%~」と非常に安いため、多くの事業主様が利用しています。
売掛債権の売却を考えているならまずはじめに利用しておきたいファクタリング業者です。
基本情報
即金可能額 | 1億円 |
入金まで | 最短2時間 |
買取手数料 | 2%〜 |
建設業者がファクタリングを利用するときの注意点
建設業者がファクタリングを利用するときは、決して安くはない手数料が掛かることに注意しましょう。
ファクタリング業者は慈善事業ではないので、利益を得る為に手数料を要求します。
具体的な率や金額はファクタリング業者によって異なりますが、大金が動く建設業では、率が低くても負担は馬鹿にならないです。
ファクタリングは、売掛債権の買取によって資金調達をするので、売掛先の業績が良くないと利用できない恐れがあります。
ファクタリング業者が恐れるのは、売掛金が回収できないことですから、倒産の恐れがある企業の売掛債権は買い取らないです。
当然ではありますが、融資とは異なり売掛金以上の金額の資金を得ることはできないです。
ファクタリング業者は、銀行などの金融機関とは異なるので、融資をしてもらうことは不可能です。
ファクタリングの利用が売掛先に通知される三社間ファクタリングは、資金繰り悪化を懸念させる恐れがあります。
資金繰りが悪化したから売掛債権を売って現金化するのでは?
そう思われない為には二社間ファクタリングの方が安心です。
売掛債権を買い取る企業は大小さまざまありますが、中には悪徳業者も紛れ込んでいるので気をつけてください。
#建設業 資金繰り#建設業 資金繰り表#建設業 運転資金 ない#建設業 融資審査#建設業 運転資金 目安
コメント