消費者金融とは
消費者金融とは主にカードローンなどの個人向け融資をメインに扱っている事業者です。その中には法人に対して事業資金の貸付けを行っている消費者金融もあります。
消費者金融は貸金業者として金融庁の許認可を受け、貸金業法という法律に基づいて金銭の貸し付けを行っています。貸金業法では、貸付金額の基準や返済能力の確認など貸金業社が遵守すべきさまざまな規制が定められています。
そのため消費者が安心して貸し入れできるようなサービスや、使い勝手の良い貸し付けサービスを提供しています。
消費者金融とは?〜みんな使ってるの?〜
金融庁は貸し入れの実態を探る目的で独自の調査を外部委託で実施しています。
「貸金業利用者に関する調査・研究」によれば貸し入れの経験があるひとは、およそ10人に1人の割合でした。20歳以上の日本国内の人口が1億503万人なのに対し貸金業の利用経験者は1083万人いたという結果になりました。
1件の消費者金融しか使ったことがないという方はおよそ730万人の約7割を締めました。2件利用した事がある人は240万人、3件になるとおよそ90万人の人が利用したことがあると答えました。
利用件数が多いほど利用者数も減ってはいますが、複数のカードローンを利用している方は珍しくはないと考えることができます。
また、日本貸金業協会のWEBサイトには、1人当たりのカードローン利用平均数は1.5件という結果でした。1契約当たりの利用平均額が49.7万円です。
消費者金融とは?〜どんな人が使っているの?〜
それではどのような人がカードローンを利用しているのでしょうか。
日本貸金業協会のWEBサイトの情報を見ると男女比では男性が63.7%で女性が36.3%でした。男性の方が1.7倍も多い結果ですね。
年齢別の割合を見てみると、最も多いのは40代の方で次に50代、30代と続きます。
一番利用していない年代は70歳代でトータルの3%ほどでした。
会社を独立した方や子供の進学資金など40代はなかなかお金のかかる事が多い世代であることがわかります。
では、職業別ではどうでしょう。
金融庁が公開している「貸金業利用者に関する調査・研究」から、3年以内に利用した事があると答えた方のランキングです。
1位が会社員の方、2位はパート・アルバイト・フリーター、3位が派遣・契約社員、4位が専業主婦という結果でした。
また、割合が低いものの、公務員や専門職、学生に経営者、役員などもカードローンを利用しています。
さまざまな職業の人がカードローンを利用しているのがわかりますね。言い方を変えると、どんな職業の人でも利用していることになります。
消費者金融とは?〜いくらくらい借りてるの?〜
全国銀行協会が公開した「銀行カードローンに関する消費者意識調査に関する報告」で平均貸し入れ平均額が公開されていました。
銀行系カードローンので最も多い貸入れ金額は「101万円〜200万円」
消費者金融・クレジットカード系で最も多いのは「1万円〜10万円」という結果でした。
10万円以下に続いて11万円〜30万円の利用者が多く、全体の半数以上の方が30万円以下の利用額でした。
消費者金融を利用されている人は30万円以下の貸入を利用している方が多く、高額の貸し入れをしている人は少ないと言えます。
消費者金融とは?〜何に使っているの?〜
消費者金融で融資を受けた金銭の使い道は自由です。
住宅ローンや自動車ローンのように使い道が決められているわけではありません。
ではその自由なお金を消費者の方はなんの目的で借りていることが多いのでしょうか。
1位 | 生活費の不足を補填するため | 44.5% |
2位 | 欲しいものを購入する資金 | 24.9% |
3位 | クレジットカード等の支払いに当てる | 21.3% |
4位 | 遊ぶ資金(遊興費等) | 15.1% |
約半数の方が生活費を補填すると答えました。またそう答えた多くの方が年収300万円以下の方でした。言い換えると生活に厳しいからお金を借りてる方が多いことになります。
他にも急な出費で消費者金融を利用した事がある方も多かったです。冠婚葬祭の支払いや医療費の支払いなど突発的な出費で利用している方もいました。
消費者金融とは?〜なんで消費者金融なの?〜
みなさんはお金に困った時はどのように資金調達していますか?
家族や友人にお金を借りる、会社に前借りをする、自分の持っているものを売る、様々な方法があります。ですがどれもリスクがともなって来ますよね。
家族や友人にお金を借りる時は迷惑と心配をかけてしまいます。会社に前借りするのも上司に言いにくかったりします。自分の持っているものを売るのも大切にしているものなら嫌ですよね。
また銀行などで融資を受けるにも担保や保証人が必要な事が多く、手間や時間がかかります。
誰にも迷惑をかける事なく、できるだけ早くお金が必要な時に利用できるのが消費者金融なのです。
消費者金融は基本的に使いたい時に使えます。24時間365日申し込み可能で、WEBや電話、アプリから申し込みができ、最短30分で現金を借りることができます。
この利便性からお金に困った際に消費者金融からお金を借りる人が多いんですね。
消費者金融とは?〜デメリット〜
上記でもお話したように消費者金融を利用する際には誰にも迷惑はかけません。利用する時はお客様になるわけです。だからといって好き勝手にお金を借りてはいけません。デメリットも存在します。
金利
一つは金利です消費者金融では貸し入れ金額にかかわらず、必ず金利が発生します。
貸金業者は貸し付けたお金に金利をつけて返済してもらうことで利益を得るビジネスです。たとえ1万円の少額融資でも金利は発生します。
「30日間は利息ゼロ」というサービスもあり最初の利用のみ利息がかからないこともありますが、次回からは金利は発生します。
平均的な金利は3%〜18%と定められている事が多いです。
また、貸金業法で最大利息の上限が定められていて、10万円以上の貸し入れを利用する際の上限が18%になります。もしもあなたが借りようとしている業者の金利が18%以上の場合は正規の消費者金融ではなくヤミ金と言われる悪徳業者なのでご注意ください。
基本的に金利は貸入限度額によって変動していきます。一般的に金利は貸入限度額が大きければ大きいほど少なくなっていきます。これは実際に借りた金額ではなく、契約した際の限度額なので、たくさんお金を借りたら金利が下がるという訳ではありません。
影響
デメリットとしてあげられる事が多いのは他の金融機関に少なからず影響がある事です。
消費者金融で貸し入れを行い、もしも支払いが遅延してしまうと信用情報に傷がつきます。2〜3ヶ月間の長期に渡る遅延は俗に言う”ブラックリスト”に掲載されてしまう可能性もあります。そうなってしまうと多くのローンや貸付、クレジットカードなどの金融機関のサービスが全て利用できなくなる可能性があります。
また、遅延とは関係なく、貸し入れの金額が大きくなってくると他のローンなどが通らなくなってくる場合があります。ご注意ください。
その他にもクレジットカードにも影響する事があります。消費者金融でお金を借りている場合クレジットカードの作る際には影響しないのですが、キャッシング枠に影響がででくる場合があります。キャッシングには貸金業法が適用されるため、総量規制の範囲内でしか利用枠を契約することはできないのです。
貸金業法の決まりである年収の3分の1までのまでの金額しかお金は借りれません。つまり、消費者金融に年収の3分の1の金額を借りている場合は、クレジットカードに新たにキャッシング機能をつけることはできないのです。
このように消費者金融を利用すると少なからず影響がでてきます。
利用する際は支払いの遅延は絶対に避けましょう。また利用枠内だからといって全て借り入れる事なく返済できる範囲で計画的に利用しましょう。
借りられないこともあるの?
消費者金融を利用する際には審査があります。審査基準は各社異なりますし、非公開のためどのようになっているかははっきりしていません。ただ申し込み用紙に記載する情報を審査に利用しているのは確かです。それらの情報を信用情報機関と照らし合わせ審査を行っています。
以下のような情報を参考に審査を行っていることが多いです。
- どのようなお金の使い方をしているか
- 他の金融機関からどのくらい貸し入れをしているか
- 毎月どのくらい返済負担があるか
- しっかり返済期日を守っているか
- 過去に事故情報を起していないか
つまり、この人はしっかりお金を返せるかを審査されています。
審査通過率を見てみましょう。
大手金融機関「アコム」新規成約率は42.2%でした。プロミスは38.6%、アイフルは29.4%になります。約3割〜4割の方が審査に通過できていますね。
銀行融資よりも審査が甘いと言われている消費者金融ですが、半数以上の人が審査落ちしてしまっています。
審査に通らない人にはどんな特徴があるのでしょうか?
- 年収が低く収入と支出を計算すると返済余力がない
- 自営業のため収入が安定していない
- ほかにも貸し入れがある
- 他の金融機関で事故を起した事がある
- そのような事があり審査が通らず、希望の金額を用意できないケースが多いです。
実は上記のような方にも利用できる資金調達サービスがあります。
それは最近需要が高まりつつある「ファクタリング」です。
ファクタリングとは、金融庁にも利用が推薦されている資金調達の方法で、自社が保有する売掛債権(請求書)や注文書をファクタリング会社に売却して資金調達をする方法です。詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
・ファクタリングとは?
つまり、取引先に受注やサービスを行った後に請求書を送ります。請求書を出してから実際に入金があるまでにはタイムラグが発生します。「末締めの翌月払い」であったり「末締めの翌々月払い」の業者もあります。請求書を出して入金される約束のある売掛債権をファクタリング会社に売却してお金を調達できるのです。
ファクタリングの審査基準は自社を見るのではなく、取引先の支払い能力です。
そのため消費者金融などの審査に落ちてしまった方でも利用できます。
個人での利用はできないのですが、法人や個人事業主であれば利用できます。
ファクタリングのメリットも即日現金化が売りなので消費者金融で融資を受ける時と同等のスピードでお金を用意できます。
※ファクタリングで必要な書類の意味や取得方法をまとめた記事をご覧になりたい方は下記をクリック!
・ファクタリングの書類って何が必要?それぞれの意味と取得方法を解説!
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・ファクタリング手数料の相場は?手数料を3%抑える方法を教えます!
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