はじめに
広告代理店でも話題のファクタリングは利用できるのか、結論を先に言えば”利用できます”。ファクタリングは売掛債権の売却による現金化ですが、広告代理店にも売掛金は発生するので、その債権を譲渡すれば資金調達が実現します。
資金繰りの改善だけでなく、事業の成長に向けた資金にも活用できるので、ファクタリングに関して知っておいて損はないでしょう。
むしろこれからは積極的にファクタリングの検討を活用する、そういう時代にシフトしていくものと考えられます。
悪徳ファクタリング業社に注意
ファクタリング業社の中には悪徳ファクタリング業社も存在します。これは金融庁が注意喚起を促す程です。
高額な手数料でファクタリングさせたり、ファクタリングと名乗り闇金融業社が貸し付けを行なってくる被害も多発しています。ファクタリング業社を選ぶ際には必ず優良ファクタリング業社を選びましょう。
金融庁の「ファクタリングに関する注意喚起」はこちらからご覧ください。
広告代理店のファクタリング利用方法!!
ファクタリングとは基本的に、売掛債権の売却による譲渡のことで、ファクタリング会社に買い取ってもらう形となります。
つまり、ファクタリングを利用する広告代理店は、売掛金の早期現金化が実現するわけです。
売掛金の回収までには数ヶ月を要することもありますが、ファクタリングによってその期間がグッと短くなります。
早期に資金調達が可能となるので、資金繰りの悪化や売掛金が回収できないリスクが避けられます。
広告代理店は、取引先の広告主から代金を回収することになりますが、すぐに代金を支払ってもらえるわけではないです。
後日代金を支払う約束をして先にサービスの提供を行うので、ここで売掛債権が発生します。
通常だと支払い期日まで売掛金の支払いを待ちますが、この間に他の支払いが発生すると資金不足に陥りやすくなります。
ファクタリングはまさに、このような事態を避ける現実的な方法で、ファクタリング会社を対象に売掛債権を譲渡することで資金不足が回避できます。
ファクタリングには利用者とファクタリング会社の2社間、取引先の広告主を含む3社間があります。
2社間は手数料が比較的高めなものの、取引先に知られずにしかもスピーディーに資金調達が行なえます。
3社間取引では取引先にファクタリングを利用する承認を得る必要になり、資金調達までの時間が長くかかりますが手数料を安く済ませることができます。
申し込みをして必要書類を提出すれば、後は審査の結果が出て契約を締結次第速やかに代金が支払われるので、本当に簡単で利用しやすいといえます。
ファクタリング事例をひとつあげると、100万円の売掛金を2社間ファクタリングを利用した場合、手数料が9%とその他雑費が数千円かかり、約90万円の資金調達が最短当日可能です。
ファクタリングについてもっと知りたい方は「ファクタリングとは」をクリック!
広告代理店がファクタリングを使うメリット
広告代理店がファクタリングを利用するメリットには、借り入れが利用できない、もしくは利用したくない場合でも資金調達が実現することです。
また2社間ファクタリングなら取引先に知られることなく、資金繰りを改善することが可能です。
3社間ファクタリングだと、取引先にファクタリングの利用が発覚するので、資金繰りが良くないのではないかと思われる恐れがあります。
しかし2社間ファクタリングは取引先に通知したり、承諾を得る必要もないので心配無用です。
通常の取引で支払いを早くしてもらうのは難しく、取引先との関係を考えると、やはり無理は言えないのが現実です。
その点、ファクタリングは取引先との良好な関係を保ちつつ、売掛金の早期回収が可能となります。
広告代理店は、売上が変動しやすく安定的に収入があるとは限らないので、急に売上が減って収入が激減ということもあり得ます。
ファクタリングはそのような事態の備えにもなり、売上がなくなり収入が殆どないような状況でも、売掛債権を譲渡することで危機的な状況が乗り越えられるようになります。
これは倒産に至るような危機的状況であっても、乗り越えるのに役立つ資金調達方法になることを意味します。
広告代理店がファクタリングを利用するデメリット・注意点
広告代理店がファクタリングを利用するデメリットには、手数料が高くなってしまうことが挙げられます。
ファクタリング会社は、債権が回収できないリスクを含めて譲渡を引き受けるので、その分手数料が高くなる傾向です。
3社間ファクタリングなら手数料は抑えられますが、今度は取引先に知られてしまったり、経営状況が良くないのではと勘ぐられる可能性が出てきます。
それと債権の種類も無視できないポイントで、信用がファクタリング利用の実現を左右します。
信用力があって支払い能力も併せ持つ取引先の債権なら、ファクタリング会社は喜んで買い取ってくれるでしょう。
しかし、経営力や将来性に疑問がある取引先だと、ファクタリング会社は警戒して債権の買取を渋る恐れがあります。
債権の種類によっては、債権譲渡登記が必要となり、2社間だけの取引だけでは済まなくなることもあるので注意が必要です。
登記には費用が掛かりますし、それも諸経費と合わせてそれなりに高額になることもあるので、しっかりと確認してから利用を検討することが大事です。
他にも悪徳なファクタリング会社が紛れ込んでいるので警戒すること、信頼できて見積りや契約書類がしっかりしているファクタリング会社を選ぶといったポイントがあります。
まとめ
広告代理店にとって、ファクタリングは資金調達に活用できる優れた方法です。
売掛債権を早期に現金化できるので、売上が不安定だったり収入の発生が先になる場合でも安心が得られます。
資金繰りはやはり余裕を持たせたいものですし、急な資金不足に備えられる資金調達方法があれば安心感が違います。
デメリットや注意点は少なからずありますが、それよりもメリットが上回りますから、資金繰りの安定化を図りたいと考えているならファクタリングの利用検討をおすすめします。
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