ファクタリング会社にはグループが存在
分類 | 特徴 |
独立系 | 審査が緩めでスピードに優れている |
ノンバンク系 | 審査が厳しく専門性が強い |
銀行系 | 審査が厳しいが手数料が低い |
ファクタリングには、属している「グループ」による分類があります。
例えば、一般的な営利団体(株式会社や合同会社など)が提供するサービスであれば「独立系ファクタリング」、消費者金融が提供しているのであれば「ノンバンク系ファクタリング」、銀行が提供しているのであれば「銀行系ファクタリング」といったイメージです。
今回は、銀行が運営するファクタリングサービスに焦点を当て、特徴や利用するメリット・デメリットを詳しく解説してまいります。
銀行系ファクタリングとは?
ファクタリングを提供している会社は多数ありますが、実は銀行もファクタリングを提供しています。ただ、銀行は資金提供手段の一つとしてファクタリングを提供しています。
ただ、前提として、
銀行系ファクタリングは大企業向けで個人や中小企業は利用しにくい!
ということは押さえておきましょう。
銀行系ファクタリングの対応種類
銀行及び同行のグループ会社では、一般的な
など、様々なファクタリングサービスを提供しています。
買取ファクタリングは、売掛金を早期現金化することでキャッシュフローの改善を図るサービスで、一般的なファクタリングがこれにあたります。
保証ファクタリングでは、実際に売掛金を買い取ることはありません。
こちらは万が一取引先が倒産した場合に売掛金の相当額を支払ってもらえるという、いわば保険のようなサービスで、取引が1社に集中している企業のリスクヘッジなどで主に利用されています。
国際ファクタリングは、海外企業との取引で生じた売掛金をより確実に回収するためのサービスです。
海外企業との取引では、代金が支払われなかった際に回収が難しくなるというリスクがありますが、海外のファクタリング会社と連携し代金を保証します。
一括ファクタリングは売掛金を早期に現金化するサービスのことで、「でんさい」を使用するという点で一般的な買取ファクタリングとは異なります。
さらに、一括ファクタリングではファクタリング会社が提供する一括ファクタリングシステムに、支払い側の企業が事前に登録していなければなりません。
ファクタリングを提供している銀行
2022年6月現在ファクタリングサービスを提供している銀行は以下の通りです。
銀行系ファクタリングをご検討中であれば是非ご参考ください。
買取 | 保証 | 国際 | 一括 | |
三菱UFJファクター | ○ | ○ | ○ | |
みずほファクター | ○ | ○ | ○ | ○ |
SMBCファイナンス
|
○ | ○ | ||
浜銀ファイナンス
|
○ | |||
北洋銀行 | ○ | |||
百十四銀行 | ○ | |||
山口銀行 | ○ | |||
足利銀行 | ○ |
大手銀行系ファクタリング会社
通常のファクタリング業者と同じく条件はさまざまですが、独立系・ノンバンク系にくらべ、審査がやや厳し目なかわり、業者の信用は飛び抜けて良いというのがメリットです。
三菱UFJファクター
文字どおり、三菱UFJ系のグループが提供しているファクタリング業者です。
通常のノンバンク系ファクタリング会社は売掛先が倒産した場合などを加味し、非常に高い手数料を徴収します。
また、保険適応業者向けのファクタリング業者は、代表の個人保証などを求められ、万が一の事態が発生した場合に補填を行わないといけないというリスクが存在します。
三菱UFJファクターはそういったリスクを勘案し、万が一損失が発生するような取引であった場合も、100%の保証を行ってくれる(資金調達した人が責任を負う必要はない)のが強みです。
みずほファクタリング
みずほファクタリングは、「3社間ファクタリング」でのみ利用できる「継続的与信枠」が魅力です。
これは売掛債権の「全額」を必ず売却する必要がなく、ファクタリングを受けた売掛債権1件1件に「ファクタリング可能な上限与信枠」を設け、その範囲内で必要な分だけファクタリングできるシステムです。
そのため、「大口の売掛債権しかないが、ほしいのは少額の資金だけでいい」といった場合にも対応でき、無駄な手数料を払わず効率的に資金調達することが可能です。
SMBCファイナンスサービス
大手であるSMBCが提供しているファクタリングサービスです。
条件面に関する詳細は公開されていませんが、建設債権や下請け債権に関して、力を入れているような記載があります。
ファクタリングを提供している地方銀行
地方銀行でもァクタリングサービスを提供しているところがあるため、その一部を紹介します。
ファクタリングを提供している地方銀行
銀行系ファクタリング6選
ここからは銀行系ファクタリング6選を紹介していきます。ここでは各サービスの特徴を紹介していきますが、銀行系ファクタリングに共通する特徴はあとの項目で解説していきますので注意してください!
今回解説するのは下記の6社です!
- みずほファクター
- 三菱UFJファクター
- SMBCファクタリング
- 浜銀ファイナンス
- 百十四銀行
- 足利銀行
それではいきましょう!
みずほファクター
(引用:https://www.ec-cube.net/products/detail.php?product_id=344)
まずは大手銀行であるみずほ銀行の子会社「みずほファクター」が提供するファクタリングサービスについて解説していきます。運営会社情報、サービス情報をみていきましょう!みずほ銀行 ファクタリング
【運営会社情報】
会社名 | みずほファクター |
サービス名 | – |
代表取締役社長 | 高橋直人 |
所在地 | 東京都千代田区丸の内1丁目6番2号 新丸の内センタービルディング7階 |
資本金 | 10億円 |
設立日 | 1977年4月 |
【サービス情報】
会社名 | みずほファクター株式会社 |
契約方法 | 3者間 |
手数料 | 記載なし |
買取金額 | 記載なし |
入金スピード | 1週間程度 |
オンライン完結 | 記載なし |
債権譲渡登記 | 記載なし |
みずほファクターの特徴としては、まず大手銀行の子会社であり信用度が高いことが挙げられます。3者間ファクタリングのみに対応している点も特徴と言えるでしょう。
ほかにも、取り扱っているファクタリング関連サービスが多いのも特徴です。具体的には
- 代金回収業務
- 債権流動化
- みずほ電子債権決済サービス
- 国際ファクタリング
などがあります。
三菱UFJファクター
(引用:https://www.ndc.co.jp/works/mufg-ci-2005/)
続いて、同じく大手銀行である三菱UFJ銀行の子会社「三菱UFJファクター」が提供するファクタリングについて解説していきます!
【運営会社情報】
会社名 | 三菱UFJファクター株式会社 |
サービス名 | – |
代表取締役社長 | 福島周 |
所在地 | 東京都千代田区神田淡路町2丁目101番地 ワテラスタワー |
資本金 | 20億8000万円 |
設立日 | 1977年6月 |
【サービス情報】
会社名 | 三菱UFJファクター株式会社 |
契約方法 | 3者間 |
手数料 | 記載なし |
買取金額 | 記載なし |
入金スピード | 1週間程度 |
オンライン完結 | 記載なし |
債権譲渡登記 | 記載なし |
大手銀行の子会社であることによる信用度、3者間ファクタリングにしか対応していないことが特徴です。
また、取り扱っているファクタリング関連サービスも多いです。具体的には、
- 受取手形買取サービス
- 売上債権の保証サービス
- 建設債権保証・下請け債権保全支援事業
- 国際ファクタリング
- でんさい
- 代金回収業務
などがあります。
ただ、みずほファクターと同様に、とにかくほかに開示されている情報がありません。
もちろん銀行系ファクタリングに共通する特徴はありますが、詳細な情報に関しては問い合わせや見積もりでカバーするしかなさそうです。三菱UFJファクター 評判
SMBCファクタリング
SMBCファクタリングは、日本を代表する銀行である三井住友銀行の子会社です。早速情報を見ていきましょう!
【運営会社情報】
会社名 | SMBCファイナンスサービス株式会社 |
サービス名 | – |
代表取締役社長 | 小野直樹 |
所在地 | 名古屋市中区丸の内3丁目23番20号 |
資本金 | 828億4300万円 |
設立日 | 1977年6月 |
【サービス情報】
会社名 | SMBCファイナンスサービス株式会社 |
契約方法 | – |
手数料 | 記載なし |
買取金額 | 5000万円以上(10社以上に振り分けされているもの) |
入金スピード | 2週間程度 |
オンライン完結 | 記載なし |
債権譲渡登記 | 記載なし |
SMBCファクタリングの特徴は、まず大手銀行の子会社であることによる信用度、2者間、3者間に対応していること、さまざまなサービスを提供していることが特徴でしょう。具体的なサービスとして、
- 一括決済サービス(手形削減サービス)
- ファクタリング(販売先信用保証、手形買取、下請債権保全支援事業)
- 決済ビジネス(集金代行、CVS料金収納代行、決済ステーション等)
などがあります。
また、買取可能金額が「5000万円以上かつ10社以上に振り分けられている」と明記されています。そちらも頭に入れておきましょう!
浜銀ファイナンス
浜銀ファイナンスは、大規模地銀の横浜銀行のグループ企業で、リース業を主な業務としている企業です。それでは詳細を見ていきましょう!
【会社情報】
会社名 | 浜銀ファイナンス |
サービス名 | – |
代表取締役社長 | 勝田道文 |
所在地 | 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-1-1横浜銀行本店ビル5階 |
資本金 | 2億円 |
設立日 | 1979年9月20日 |
【サービス情報】
会社名 | 浜銀ファイナンス |
契約方法 | 3者間 |
手数料 | 記載なし |
買取金額 | 記載なし |
入金スピード | 1週間程度 |
オンライン完結 | 記載なし |
債権譲渡登記 | 記載なし |
前述と同じように大手銀行の子会社であること、3者間ファクタリングのみに対応していることが特徴です。
ただ開示されている情報が少ないため、利用時には問い合わせをしっかりしましょう!
百十四銀行
(引用:https://www.114bank.co.jp/company/)
百十四銀行は香川県に本拠地を置く地方銀行です。ここで紹介するのは百十四銀行が提供するファクタリングサービスの概要です。それでは見ていきましょう。
【運営会社情報】
会社名 | 百十四銀行 |
サービス名 | – |
頭取 | 綾田裕次郎 |
所在地 | 香川県高松市亀井町5番地の1 |
資本金 | 373億円 |
設立日 | 1878年11月1日 |
【サービス情報】
会社名 | 百十四銀行 |
契約方法 | 3者間 |
手数料 | 記載なし |
買取金額 | 記載なし |
入金スピード | 1週間程度 |
オンライン完結 | 記載なし |
債権譲渡登記 | 記載なし |
銀行の提供しているサービスであり信用度があること、3者間のみに対応していることは他の会社とも通じる特徴です。
百十四銀行の大きな特徴は、香川県に拠点を置く地方銀行であることです。
香川県に住んでいて、ファクタリングを利用したい方はぜひ利用を検討してみるといいでしょう!
足利銀行
足利銀行は栃木に本拠地を置く地方銀行です。ここでは足利銀行が提供するファクタリングサービスを紹介していきます。
【運営会社情報】
会社名 | 足利銀行 |
サービス名 | – |
頭取 | 清水和幸 |
所在地 | 栃木県宇都宮市桜四丁目1番25号 |
資本金 | 1350億円 |
設立日 | 1885年10月 |
【サービス情報】
会社名 | 足利銀行 |
契約方法 | 3者間 |
手数料 | 記載なし |
買取金額 | 記載なし |
入金スピード | 1週間程度 |
オンライン完結 | 記載なし |
債権譲渡登記 | 記載なし |
銀行の提供しているサービスであることによる信用度、3者間のみに対応しているは他の会社とも通じる特徴です。
足利銀行の大きな特徴は、栃木県に拠点を置く地方銀行であることです。栃木県に住んでいて、ファクタリングを利用したい方はぜひ利用を検討してみるといいでしょう!
銀行系ファクタリングのメリット
大手銀行ならではの安心感
大手の銀行もしくはその子会社が提供しているサービスであるため、法外な手数料を取られたり、騙されたりするリスクがありません。
そのため安心してファクタリングを利用することができます。
大手銀行は短期利益よりも信用度を重視していますし、資金力があります。
そのため比較的安い手数料で利用することができるでしょう。
様々な種類のファクタリングを提供している
銀行の主要業務はファクタリングではなく、他に様々な種類のサービスを提供しています。
また、取り扱う債権の種類も多く、建設関係や医療・介護関連などの債権にも対応している銀行が多いです。
大口債権に対応したファクタリングを展開
銀行は資金力があるため、民間のファクタリング会社では取り扱えないような大口の債権に対応しています。
銀行系ファクタリングのデメリット
信用性が高く安心な銀行系ファクタリングですが、次の4つのデメリットが存在します。
- デメリット
-
- 2社間ファクタリングに対応していない
- ファクタリングした情報が開示されてしまう
- 現金化までに時間がかかる
- 審査のハードルが高い
以下で詳しく解説します。
2社間ファクタリングに対応していない
文銀行系ファクタリングは、独立系(ノンバンク系)ファクタリング業者が提供している「二社間ファクタリング」に対応していません。
そのため、審査に時間がかかる、債権を譲渡売買(ファクタリングした)の事実が売掛債権の支払い元にも通知されてしまうため、信用リスクがあるといったデメリットが存在します。
堅い金融機関系なので、貸し倒れ(買取損)のリスクが存在する二社間ファクタリングは内規で原則として扱われていないので、ご注意ください。
ファクタリングした情報が開示されてしまう
ファクタリングを行ったという情報が外部に開示されてしまうほか、グループ銀行内の社内データにも、「ファクタリングを行った」という事実が記録されてしまいます。
債権の流動化により決算書を良くするのを目的とした単発取引であればそれほど大きな問題はありませんが、これが継続的に行われているとなると「資金繰りが苦しく、危ない会社だ」と判断されてしまうため、ご利用は計画的に行いましょう。
現金化までに時間がかかる
ファクタリングで「即日入金」などが可能な二社間ファクタリングを取り扱いしていないという事情に加え、「銀行系」ですのでやはり審査はややハードルが高く、時間がかかってしまうのがネックです。
申込みから現金化まで、各銀行によって違いますがおおよそ2週間から1ヶ月ぐらいの時間が必要です。
期間だけで判断すると短期的な運転資金借入融資を利用した場合とほぼ変わらないので、急ぎで資金が必要となる場合、銀行系ファクタリングは避けたほうが無難です。
まとめ
銀行系ファクタリングには「信頼性が高い」「手数料が低い」「選択肢が多い」というメリットがある一方で、「審査が厳しい」「時間が掛かる」「取引先に知られてしまう」といったデメリットがあります。
事業規模が大きい又は特別なサービス(国際ファクタリングや一括ファクタリングなど)を利用したい企業にはマッチしますが、中小規模かつ一般的なビジネスを営む企業との親和性は低いと言わざるを得ません。
特に一分一秒を争うシーンには向いておらず、スピード重視であれば独立系ファクタリングを利用する形がベターでしょう。
なお、アクセルファクターは独立系ファクタリング会社であり、入金までのスピードを大きな強みとしておりますので、「早く現金化したい」「手数料が安いところがいい」という方は銀行系ファクタリングを利用してみてください。
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