貿易業ではリスクヘッジに国際ファクタリングの利用が急増?

貿易業ではリスクヘッジに国際ファクタリングの利用が急増? 資金調達

貿易業には数多くのリスクが存在

貿易業は常にリスクを抱える業界です。そんな業界に国際ファクタリングの利用が広がっています。その人気の理由と国際ファクタリングのメリットや特徴を解説していきます。

貿易の仕事をしている人を羨ましがる人がいますが、これはプロ野球選手を羨ましがる子供と同じ感覚があります。

羨ましがる理由の1つは、お金がたくさん入りそうだからです。

一方プロ野球選手などは、お金がたくさん入り多くの人からちやほやされることから憧れの的となるわけです。

ただ現実的にはそのような事はなく、裏ではたくさんの苦労があります。

収入が普通の人の10倍になれば、苦労も10倍ぐらいになると考えておけば良いかもしれません。

貿易業でも同じことが言えます。

貿易業が抱えるリスクとは?

貿易業界においての一番のリスクは為替変動によるリスクです。日本円に対する外貨の値段に応じて昨日まで100円だった商品が150円にも200円にもなりかねません。

「人的リスク」相手が日本人ではなく外国人というのはこちらのいい意味でも悪い意味でもこちらの常識が通用しません。そのため「契約トラブル」になるようなケースも多々あります。

以上のように貿易業では日々様々なリスクを抱えています。

輸送時の燃油代の変動、気象変動などもその一つです。

取引の規模が大きくなればなるほどリスクも大きくなるのが貿易業です。

そんな貿易業において輸入の際は売掛金が発生しませんが、輸出の際は売掛金が発生するのでファクタリングによってリスクヘッジが可能となります。

主に国際貿易による取引では買取型と保証型の二つに分かれますが、本記事では保証型の国際ファクタリングに目を向けて解説していきます。

国際ファクタリングの仕組み

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貿易をする場合には、海外とのやりとりが基本になりますが、その時に大きな問題が生じるケースもあります。

相手の国が日本ぐらい信用できる国ならば良いですが、すべての国が信用できる国とは限りません。

例えば、国の内情が悪く、通貨の変動が激しい国もあります。

そのような国は非常に不安定で、いつ会社が潰れるとも限りません。

最近まで非常に経営状態が良かった会社でも、数ヶ月も経過するとかなり経営状態が悪くなると言うケースもあります。

このような中で、取引をするのはリスクがとても大きいです。

万が一取引先の外国企業が倒産、もしくは不渡りや、商品の納品ができない、などのトラブルを起こした時、受けるダメージは計り知れません。

そんな時に国際ファクタリングを利用することにより、外国企業との取引のリスクを軽減できます。

売掛債権を保証してもらいリスク回避

ファクタリングの中でも、国際ファクタリングは基本的に国内の保証型ファクタリングと同じ物になります。

ですが海外の会社の売掛債権を保障すると言うことで、ファクタリング会社もそれなりにリスクが伴うといえます。

そのため、国内のファクタリングに比べると手数料が若干高くなっている傾向があります。

とは言え、信用状を発行してもらうよりも手続きが簡単なため利用する価値があります。

国際ファクタリングを使いこなして安心・安全な取引を

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近年は海外との取引が多くなっていますが、これはインターネットの流通と比例して多くの物が出入りしているということです。

それに伴う問題はたくさんありますが、時代はかなり便利になってきています。

つまり、国と国との壁が少しずつ低くなってきました。

とは言え、貿易会社としては良いことばかりではなく、いろいろな問題が生じます。

その中の1つが、金銭的な問題と言えるでしょう。

海外に輸出をしたにもかかわらず、なかなかお金が入ってこないケースがあります。気がついてみると、その会社が倒産している場合もあります。

このような場合には国際ファクタリングを利用しましょう。

国際ファクタリングは下記の4社間で行われる

  • 輸出会社(日本)
  • 輸入会社(海外)
  • 日本のファクタリング会社
  • 海外のファクタリング会社

4社間で行われる国際ファクタリング。流れを説明

  1. まず日本のファクタリング会社に海外の輸入会社の与信調査を依頼します。
  2. その後日本のファクタリング会社を通して海外のファクタリング会社へ輸入会社の与信調査を依頼します。
  3. 依頼された海外のファクタリング会社は与信調査を行い、輸入会社にファクタリング利用の通知を行います。※この際にファクタリングを拒否された場合には、取引に値しない悪質な輸入会社のため取引は避けましょう。
  4. 与信調査に問題がなければ、輸出会社と輸入会社で売買契約を取り交わし、取引が成立します。
  5. 輸出会社は、輸出船積書類を用意して輸入会社に送付を行います。その際にコピーをとっておき日本のファクタリング会社にも共有します。
  6. 輸入会社は代金支払日に海外のファクタリング会社に代金を支払います。
  7. 海外のファクタリング会社から日本のファクタリング会社に代金が支払われます。
  8. 最終的な代金は、日本のファクタリング会社から支払われます。

国際ファクタリングはこのような仕組みのため、かなりのリスクの回避ができ国際ファクタリング メリット言えます。

国際ファクタリングを利用すれば商品を輸出した後に輸入会社が倒産等をしても、ファクタリング会社が代金の保証をしてくれます

また、与信調査を二つのファクタリング会社が行ってくれるため、安全な取引先を選ぶことができます。

国内の取引とは違い、リスクが非常に高い貿易業ですが、上手に国際ファクタリングを活用し安心・安全な取引を行ってください。

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