小売業者向けの新たなファクタリング!
- 在庫が増えすぎて困っている、どうにか処分したい。
- 在庫を資金化したい。
上記のように、在庫の処分にお困りではありませんか?
小売業者向けに誕生した、比較的新しいファクタリングサービスである「商品在庫ファクタリング」
商品在庫ファクタリングは、眠ったままの在庫を使って資金調達ができるメリットの大きい資金調達方法です。
今回はそんな商品在庫ファクタリングについて仕組みや特徴について詳しく解説していこうと思います!
参考:債権流動化するならファクタリング!メリット,デメリットとは?優良ファクタリング会社10選!
商品在庫ファクタリングとは?
商品在庫ファクタリングは、企業が持つ在庫をファクタリング業者に買い取ってもらいお金に換える方法です。
商品在庫ファクタリングで利用できる在庫には、以下のようなものがあります。
• 今すぐは必要ない商品在庫
• 必要なくなった機材・資材やオフィス設備
商品在庫ファクタリングなら、企業が不要と考える在庫や機材などの現金化が可能です。
資金調達の目的だけでなく、必要ない商品在庫を処分する目的で商品在庫ファクタリングを活用する企業・事業者もいます。
主に小売業向けとなっており売掛債権ではなく、在庫商品を用いるので、資金繰りの改善を目的とする点は通常のファクタリングと同じですが、最大の特徴は「売掛債権を持っていなくても利用できる」ということです。
「売掛債権を多く持っておらず、通常のファクタリングでは十分に資金調達ができない」というような小売業の方には、非常に心強い存在になるでしょう。
合わせて読みたい!:小売業はファクタリングの活用で債権流動化は図るべし!おすすめファクタリング会社10選!
商品在庫ファクタリングの仕組み
商品在庫ファクタリングの仕組みはとても簡単です。
- 小売業者がファクタリング会社に商品在庫ファクタリングの利用を申し込む
- ファクタリング会社が在庫商品を査定し、買取価格を決定
- 小売業者がファクタリング会社に在庫を売却
上記の手順で在庫商品ファクタリングは、利用することができます。
イメージとしては、不用品の買取業者と同じです。
不要な在庫を査定してもらい、買取価格を受け取ります。
ファクタリング会社は、買取った在庫商品を独自のルートで流通・販売し利益を得るのです。
参考:ファクタリングの種類と仕組みを全て紹介!1つひとつわかりやすく解説します。ファクタリング 種類を10点まとめ
商品在庫ファクタリング4つのメリット
商品在庫ファクタリングは、銀行融資やビジネスローン、一般的なファクタリングと比較すると、知名度が低いサービスです。
しかし、商品在庫ファクタリングには従来の資金調達方法にはない以下のようなメリットがあります。
• 売掛金がなくても利用できる
• 不要な在庫が現金化できる
• 節税対策になる
• 経営状態や信用情報が悪くても問題ない
それでは、商品在庫ファクタリングを利用する4つのメリットを紹介します。
売掛金がなくても利用できる
在庫商品ファクタリングは、売掛債権の有無に左右される事なく利用する事が可能です。
一般消費者が相手の小売業のような、多額の売掛債権を有していない企業であっても利用する事が出来ます。
売掛債権を用いるファクタリングを利用できない業種「アパレル業・貴金属販売・家電量販店」などが重宝するサービスと言えるでしょう。
不要な在庫が現金化できる
在庫は、一般的には早く販売することが理想です。
在庫を仕入れて販売できないと、その仕入れ代金を現金化できないので、資金が不足します。
また、在庫を置いておく場所などの保管コストが発生し、在庫の価値は時間が経つにつれ型落ちや陳腐化など一般的には価値が下がってしまいます。
この不要な在庫を現金化できるのが商品在庫ファクタリングです。
在庫を売却できるので、不要な在庫にかかる保管コスト発生を止められ、価値が下がりすぎる前に処分できます。
節税対策になる
不要な在庫でも、保有している在庫は資産として計上されてしまいます。
一般的な企業では3月末などで決算が締まりますが、このタイミングに会社にある資産が前期より増えていると、その分が課税の対象になります。
資産として計上されれば、支払う税金が増えてしまうのです。
このようなリスクを回避する為、在庫の処分としてファクタリングを利用する小売企業も少なくはありません。
参考:ファクタリングは非課税?消費税は?かかる税金は?ファクタリング 消費税まとめ2
経営状態や信用情報が悪くても問題ない
一般的なファクタリングとは異なり、商品在庫ファクタリングには審査が存在しません。
「審査が必要な売掛債権ファクタリングや銀行融資は利用しづらい…」という場合でも、商品在庫ファクタリングなら利用のハードルは低いです。
自身の経営状態や信用情報も関係なく、取引の経営状態も関係ありません。
商品在庫ファクタリングの2つのデメリット
商品在庫ファクタリングにはメリットだけでなく、以下のようなデメリットもあります。
- 手数料が高い
- 取り扱ってくれるファクタリング業者が少ない
在庫商品ファクタリングの2つのデメリットについて紹介しましょう。
手数料が高い
商品在庫ファクタリングでは、在庫の買取価格によって手数料が変わります。
在庫の買取価格は、商品価格の10〜50%が相場です。
よほど市場価値の高い商品でもない限り、確実に卸売り価格を下回ってしまいます。
特に相場の曖昧な洋服やアクセサリー等の場合、想定外に低い買取率となる事もあります。
自社で在庫を売り切った方が利益が多くなりますが、早く在庫管理コストを削減したい場合や現金化したい場合には商品在庫ファクタリングを利用してみるとよいでしょう。
取り扱ってくれるファクタリング業者が少ない
在庫商品ファクタリングは、利用できるファクタリング業者が少ないです。
在庫の流通ルートの確保が難しく、在庫ファクタリングを請け負う業者は少なくなっています。
また商品在庫ファクタリングは古物営業に該当するため、サービスを提供するには、公安委員会から古物商許可を得る必要があります。
一般的な売掛金のファクタリング業者でも、商品在庫ファクタリングは取り扱っていない業者は多いでしょう。
これらの理由は「買い取った商品の販売が難しい」「在庫買取サービスなどの競合サービスが存在する」などの問題があることから、商品在庫ファクタリングを扱う会社はまだまだ少なくなっています。
商品在庫ファクタリングの注意点
現金化までに時間がかかる
一般的なファクタリングの場合、即日〜1週間ほどで資金調達が可能ですが、商品在庫ファクタリングでは1〜3週間ほど現金化までに時間がかかります。
売掛金を買い取ってもらうファクタリングだと、オンライン完結のサービスもあり、すべての手続きをWeb上でおこなえるため最短即日での資金調達が可能です。
一方、商品在庫ファクタリングでは、ファクタリング業者が在庫を査定し、買い取る流れとなるため、時間と手間がかかってしまいます。
早期現金化を目的に利用するなら、売掛金を活用したファクタリングがおすすめです。
合わせて読みたい:オンライン完結できる即日ファクタリング会社10選!個人事業主もOK!
古物商が必要
在庫商品ファクタリングを行うファクタリング会社は、各都道府県の公安委員会より古物商許可を得る必要があります。
古物商許可を得ていないファクタリング会社は、違法となるからです。
通常であれば、古物商を取り扱うファクタリング業者のサイト内に古物営業許可証または番号が掲示されていますす。
トラブルに巻き込まれたとなれば、あらかじめ業者のサイトに古物営業許可番号が記載されているか確認を行いましょう。
買取キャンセルができない
ファクタリング会社との売買契約後、在庫商品はファクタリング会社の所有物となります。
そのため、売れ行きが上がりそうだからキャンセルしたいと申し出ても契約破棄をすることは不可能です。
資金繰りのためだけに在庫商品ファクタリングを行うと、後々後悔する可能性もあります。
利用時には、買取キャンセルができない点も把握した上で利用しましょう。
参考:ファクタリング利用にはトラブルに気をつけて!金融トラブルに強い弁護士4社も紹介!
小売業者にとって、在庫を抱えるリスクとは?
商品在庫ファクタリングは「在庫商品をファクタリング会社に売却する」という仕組みですが、余剰在庫を抱えること自体が経営上のリスクとなりえます。
例えば次のようなリスクが考えられます。
資金繰りの悪化
在庫を抱えてしまうと、
- 原材料などにかかる経費を回収できない期間が延びる
- 在庫の管理にコストがかかる
- 在庫は資産なので、課税の対象となる
などの問題が考えられます。
これらを放置しておくと、資金繰りが苦しくなる可能性があることは否めません。
参考:資金ショートとは?原因・対策・解決方法まで伝授します!
在庫の管理が大変
在庫の管理には保管用のスペースが必要になりますし、人件費もかかります。
商品の価値が下がる
例えば食品は時間が経つと腐ってしまいますし、食品でなくとも型落ちになってしまうリスクがある商品は多くあります。
まとめ
在庫はファクタリングで資金に変えられる
この記事では、商品在庫ファクタリングと通常のファクタリングの違いや、利用するメリット・デメリットを解説しました。
商品在庫ファクタリングは、在庫があれば信用能力に関わらず現金調達ができる比較的新しい資金調達の仕組みです。
不要な在庫を処分することで節税や経営効率を改善できるなど、得られるメリットが多いサービスといえます。
但し、買取率は通常のファクタリングと比べると著しく低く、卸売価格の半額以下になってしまう事もあります。
また、在庫買取に対応している業者も少ない事から、不必要に在庫を売却する事は推奨しません。
ぜひ参考にしてみてください。
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